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歯科コラム
「鼻を強くかむと、目玉が飛び出す」はホント?
今年のカレンダーが早くも2枚目に突入しましたね。
お正月気分もすっかり抜けた頃でしょうか?
ところで、風邪やインフルエンザなどが流行っているこの時期、鼻をかむことも多いのではないかと思います。
唐突に「鼻をかむ話?」と驚かれた人もいると思いますが、
「上手に鼻をかむ」というのは、案外、大切なことのようなんです。
たとえば、「鼻を強くかむと目玉が飛び出す」なんていう話を耳にしたことはありませんか?
「そんなバカなことがあるわけない」と思われる方も多いと思いますが、結論から言ってしまうと、
鼻をかんだり、くしゃみをしたりする程度で目玉が飛び出すというのは、
「医学的にはあり得ないこと」(ある耳鼻咽喉科医師)だそうです。
というのも、そもそも目玉(眼球)は、筋肉や靭帯でしっかり支えられているので、
めったなことで飛び出してしまうことはないのだとか。
とはいえ、鼻をかむときに、鼻の穴の中(鼻腔)にかかる圧力は相当なもので、
咳やくしゃみをしたときの約10倍の圧力がかかるという説もあります。
そのため、鼻を強くかんで鼻腔内の圧力が高まると、空気が眼窩に漏れてしまうことがあるそう。
鼻をつまみながら鼻息を出そうとすると目頭から空気が漏れるのを感じたことはありませんか?
それは、鼻腔内の圧力によるものだそうです。
といって、やたらに目玉が飛び出てしまうということはないので安心してください。
ただ、「鼻を強くかむ」というのは、耳にも悪影響があります。
鼻を強くかんで中耳に圧力がかかると、めまいを引き起こしたり、
難聴や中耳炎の悪化を引き起こしたりすることもあるそうです。
鼻づまりは、本当に不快ですから、なんとか解消したくてつい強くかんでしまいがちですが、
このような弊害があるということを知っておきたいですね。
ちなみに、正しい鼻のかみ方としては、口から大きく息を吸ってから、
片方ずつ、ゆっくり、少しずつ、やさしく鼻をかみましょう。
しつこい鼻づまりには、鼻炎用の薬を使うほかに、
眉間のあたりや小鼻の両脇の“鼻づまりに効くツボ”を指でやさしくマッサージしてみてください。
少しは症状が和らぐかもしれません。
2月中旬くらいからは、スギ花粉も飛び始めます。不快な症状を上手に乗り切ってくださいね◎