ブログ
歯科コラム
キッチンや浴室、エアコンに潜むカビが引き起こす怖い肺炎
新型コロナの流行も落ち着いてきて、感染対策に神経をすり減らすことも少なくなってきましたね
マスクを外して過ごす時間が増えてきた人も、少なくないのではないでしょうか
ところで、新型コロナの怖いところは、肺炎が通常のタイプよりも早く重症化してしまうことでしたね
その新型コロナが落ち着いてきたとはいえ、油断は禁物
肺炎のリスクは至るところに潜んでいます
梅雨が始まるこれからの季節に気をつけたい肺炎の一つが、「夏型過敏性肺炎」
これは、“トリコスポロン”というカビの一種が原因で発症する肺炎です
トリコスポロンの見た目は、灰色がかった白いカビで、キッチンや浴室、押入れ、サッシの窓枠など、
通気性が悪く、湿気がたまりやすい木材部分に繁殖しやすいといわれています
このような見える場所なら、こまめに掃除をすることで防げそうですが、
やっかいなのはエアコン
除湿や冷房を点けたとたん、ムッとする嫌な臭いが漂ってきたら、
カビが繁殖しているサインです。エアコン内部には、トリコスポロンの他に、
フィルター部分に“アスペルギルス”というカビが繁殖するそう
このアスペルギルスを吸い込み、肺に入ると、アレルギー反応を起こして咳やたんの症状が現れます
ひどくなると、呼吸が苦しくなり、酸素吸入がないと生きていけない状態にまでなってしまうこともあるとか
自分の家にいるとなぜか空咳がよく出て、外に出るとおさまるという人は要注意
家の中に繁殖しているカビが原因かもしれません
対策は、こまめに掃除するのはもちろんですが、
エアコンの場合は、冷房や除湿で使った後、送風モード(なければ暖房モード)で30分程度内部を乾燥させておくとよいそうです
ちなみに、タバコを吸う人は、こうした夏型過敏性肺炎やアスペルギルス肺炎が、
悪化しやすいといわれています
肺を守る生活習慣は、新型コロナ対策にもつながりますので、これからも気を引き締めて取り組みたいですね☆